トップタツノの仕事・研究開発 研究部 基礎開発グループ Y.U

INTERVIEW

研究開発

研究部 基礎開発グループ

Y.U

2016年入社/機械工学専攻

徹底して考え続けて、
自分の考えをカタチにする。
その継続が製品を生み出す。

気化したガソリンを
液化・回収する
ベーパーリカバリー製品の
開発に取り組む。

研究部では、主に流体機械を中心とした基礎研究及び新規設計品の開発を行っています。私が担当しているのは、「エコステージ」をはじめとしたべーパーリカバリー関連製品。ここでの「べーパー」はガソリンが気体になったもの「ガソリンベーパー」を指します。ガソリンスタンド独特の臭いは、このガソリンベーパーによるものです。人体に有害な揮発性有機化合物の一つであり、タツノはガソリンベーパーをガソリンスタンドで液化、回収する装置を独自の技術力で開発。その一連の製品が高い環境性能を有することから「エコステージ」と名付けて市場で展開しています。直近のエコステージ製品は、車への給油の際に気化したガソリンの高い回収率を実現した「D100R」。市場から高く評価されている製品です。しかし、ガソリンの気化は給油の際に限られたものではありません。私の現在の取り組みは、ガソリンスタンドの地下タンク内の気化したガソリンを液化して回収し、地下タンクに戻す装置の開発です。海外市場をターゲットとした製品であり、開発の多くの部分を任され製品化に向けて奮闘しています。

自ら手を動かしモノを作り、
検証する。
海外市場を見据え、
一歩一歩確実に。

気化したガソリンの液化・回収のために必要な装置や仕組みを、コンパクトな筐体の中に適切に組み込んでいく必要がありました。実際の開発の現場は、3D設計図はあるものの、配管、ポンプ、モーターなどの部品を購入し、実際に手を使ってモノを組み立てていく作業です。まだ製作段階ですが、近い将来、動作試験のフェーズに入る予定です。また、対象とする市場が海外であることから、海外の法規制に沿った製品であることも求められます。各部品も最終的には海外製のものを採用する必要があり、海外の環境規制に対応するものでなければなりません。一年後の量産化を目指していますが、それまでに現地を視察することも必要になってきます。大切にしているのは、何が最適なのかを徹底して考えること、そして考えてカタチにすること、それを持続していく中で、より良い製品が生まれてくると確信しています。

開発過程にある「モノづくり」
の手応え。
ゼロから立ち上げる新しい製品を
生み出したい。

研究開発の仕事で最も面白さを感じるのは、開発工程の中の試作・試験のフェーズで、今まさにその過程にあります。最終工程に入ると、電気配線やプログラミング等は専門の部署に依頼しますが、開発初期段階の試作品に関しては、これらすべてを自分で手がけます。機械分野出身であるため、電気やプログラミングでは初歩的な部分から学んでいますが、自分で組み立て、プログラムした機械が動いているのを見ると「モノづくり」の実感があり、技術者としての仕事の面白さを感じます。現在、取り組んでいるガソリンベーパーの液化・回収装置の取り組みは、当社ではすでに10年以上が経過し、製品は進化してきました。今、その流れの中にあるエコステージ製品を手がけていますが、これらは環境配慮製品であり、その社会貢献度に大きなやりがいを感じています。一方で、開発者としてゼロから立ち上げる新しい製品を生み出したいという想いもあります。自分の考えをカタチに――それが、今までも、そしてこれからも変わらない、技術者としての志です。

WORKFLOW

研究開発の
プロジェクトの流れ

  • 製品企画
    営業部門、あるいは開発部門から製品企画のテーマ提示。
  • 開発計画
    企画内容に対して開発期間、費用を試算。
  • 構想設計
    開発チームでアイデアを出し合う。
  • 詳細設計
    CADで図面に落とし込んでいく。
  • 試作評価
    試作品を作成し、実験評価を行う。
  • 検査・実機評価
    仕様に適っているか、耐久性は充分かなどを確認。
  • 量産
    製造部門にラインを検討してもらい、量産を開始。
  • フォロー
    発売後もトラブルがあれば迅速に対応。

OFFTIME

オフタイム

映画が好きです。オフは、映画館に行くか、家でDVDを観て過ごすか、基本的にインドア派。最近、映画館近くに引っ越したので、仕事帰りに映画館に行くことが多くなりました。また、インドア派であっても、若いうちにアウトドア的な遊びも経験しておきたいと思い、今年は富士登山に挑戦したり、小笠原諸島に旅行に行ったりしました。

WORK

タツノの仕事

エネルギーインフラを支える社員たち。
日々の仕事が社会への貢献、
自身の成長につながる。

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