INTERVIEW
生産技術
製造部 生産技術グループ
M.T
2016年入社/電気電子工学専攻
生産技術
製造部 生産技術グループ
M.T
2016年入社/電気電子工学専攻
製品量産化のための生産ラインの設計や、需要に応じた生産ラインの組立工数の調整、製品の動作確認のための検査装置の製作などが生産技術グループの仕事です。その中で私は生産ラインの基板や電気回路の構築、検査装置の製作を担当しています。横浜工場のガソリン計量機の生産ラインは2本ありますが、工程数の違いにより、国内用と輸出用に分かれています。しかし国内の受注が多い時には、ラインの機能を調整し、2本とも国内用にすることもあります。また、新製品が登場すると、既存の検査装置では新たに搭載された機能を検査できません。そこで既存の検査装置に新製品対応機能の追加が必要となります。モノづくりの現場を担う仕事ですが、学生時代に想像していたよりも、デスクワークも意外に多く、工程表、報告書、仕様書など、さまざまな書類と日々格闘しています。
これまでさまざまな改善案件に携わり、生産業務の効率化を実現してきました。例えば設定内容の保持機能。その日の生産内容に合わせて、ラインの設定を調整して仕事を始めるのですが、以前は昼休みに節電対策で構内の照明を落とすと、ラインの設定内容もリセットされてしまい、午後の作業開始時に再び設定し直さなければなりませんでした。生産の担当者から「何とかしてほしい」という声を聞き、照明が消えても設定内容が残るような改善を行いました。
また、国内用と海外用の2種類の製品を作る場合、国内は100V、海外は200Vと電圧が異なるため、機器の設定もそれに合わせなければなりません。同じラインで2種類の製品を作ることもありますが、設定変更を忘れがちです。そこで200Vの設定をする時にアラームを出して、作業者に確認を促すようにしました。これにより電圧設定に関するミスも削減できています。
単に仕様に合わせた変更や機能追加をするだけでなく、作業全体を見渡す目を持ち、小さなことでもそのままにしない。そういった地道な取り組みの積み重ねで、よりよい生産ラインや検査装置ができることを、これまでの経験を通じて実感しています。
検査装置に関しては、効率をアップするだけが改善ではありません。ラインの各工程に検査装置が設けられているのは、不良品を後送りにすることなく、品質を確保しながら生産するためです。守るべき品質基準はきちんと確保しながら、検査しやすい改善をする必要があり、両者のバランスを取るのが技術者の腕の見せどころです。
この点もこれまでの経験をもとに、自分で判断できるようになったり、複雑な装置で協力業者に製造を依頼する場合も、打ち合わせで的確な指示ができるようにもなってきました。 ラインも検査装置も、何か一つでもトラブルがあれば、生産は止まってしまいます。横浜工場では、1日50台、月産で約1,000台ものガソリン計量機を生産しています。常に多くのお客様が、タツノの製品を待ち望んでくれているのです。そういう意味で一つひとつの業務が、タツノのモノづくりに対する大きな責任を担っていることを感じます。
入社してしばらく経ち、自分でできることが増えてきましたが、まだまだ上司に頼ることもありますし、電気だけでなく、設計や設備の知識も必要だと感じています。今後も様々な案件に携わり、知識と経験を積み重ねていきたいと思います。
WORKFLOW
OFFTIME
社会人になり運動する機会が減ったので、週末にテニススクールに通っています。これがいい気分転換になっていて、今ハマっています。最近ではノー残業デーに職場の先輩達と一緒に会社近くのテニスコートを借りて、さらに練習しています。目標は横浜工場のある横浜市栄区の大会に出場して勝つこと!しっかり練習して、勝利を収めたいと思います。
WORK
エネルギーインフラを支える社員たち。
日々の仕事が社会への貢献、
自身の成長につながる。