MESSAGE
社長メッセージ
代表取締役社長
龍野 廣道
体験がその人を創る。
変化を楽しみ、
チャレンジしよう。
これまでも、これからも、
車社会を支え続ける。
タツノの強みは、「6割を超えるガソリン計量機の国内シェア」と「インフラを支えるトータルサポートネットワーク」です。
高いシェアがあることは、当社を「信頼」してくださる大勢のお客様がいることに他なりません。この「信頼」を支えているのがトータルサポートネットワークです。ガソリン計量機などの製品だけでなく給油施設の建設工事、メンテナンス、環境保全までを一貫して手がけるサポート体制により、便利で豊かな車社会を支えています。
当社のようなサポート体制を全国規模で整備するには長い時間とノウハウが必要です。そのため、新規参入が極めて難しく、市場環境は比較的安定しています。一方、「もうすぐガソリン車に代わり、電気自動車の時代が来る」とも言われています。確かに電気自動車は急激に増えていますが、2016年末時点の世界の自動車総数13億台のうち電気自動車は200万台ほど。2040年には3億台に増えると言われていますが、自動車総数も20億台になると予想されており、ガソリン車がなくなるほどの劇的な変化は起こらないと思われます。つまり、車社会を支える当社の役割は将来にわたり大きく、よって次代を担う皆さんへの期待も大きいのです。
時代の変化を先取りする
取り組みに注力する。
タツノは、創業以来100年以上にわたり、「社会のインフラを支える」という当社に課せられた使命を果たすため、技術を磨き、高性能・高品質の製品を提供し続けてきました。その技術力は、国内だけでなく70以上の国・地域で支持をいただいています。現在、生産実績で世界第3位、世界シェアは10%弱と、成長のポテンシャルは十分残されています。今後は、これから伸び行くアジアやアフリカの成長マーケットで車社会を支えるため、グローバル展開をさらに加速させていきます。
同時に、新しい分野にも積極的に取り組んでいます。現在、水素ガスや天然ガスなどの新エネルギーに対応した製品の研究開発や、気化したガソリンを液化して回収する製品の開発など、環境問題への取り組みを進めており、水素エネルギーの分野では世界の先頭を走っています。
こうした時代の変化を見据えた新たなマーケットの開拓や革新的な技術への取り組みの他、給油施設の多様なニーズに応え、価値をいっそう高めるための提案にも、引き続き力を入れていく考えです。
変化を恐れず、
楽しめる人材に期待したい。
今、皆さんは自分が社会人としてどれだけの活躍ができるのか、思いを馳せていることと思います。未来のことが分からず不安もあるでしょう。しかし、これからも時代が変化していくことは確かです。それならば、時代の変化を楽しみ、チャレンジしてほしい。体験がその人を創る、成功も失敗も全てが自分にとって得がたい経験であり未来に向けてのプラスになる、と考えられるような、ポジティブ思考の人材に期待しています。
それぞれの考えやアイデアを持って仕事に臨めば、組織の多様性が高まり、ひいては当社の新たな可能性を引き出します。皆さん一人ひとりの活躍が、当社をいい会社にするための原動力となるのです。
そのためには、毎日の小さなことにも目を輝かせ、驚き、喜び、感謝する。そんな心の豊かさも忘れずにいてほしいと思います。毎日、職場で上司や先輩の言葉に耳を傾けながら、自分なりにチャレンジを続ければ、数年後には、現在の不安が何てことはないことだったと思えるようになるでしょう。そんな皆さんの成長した姿を、今から楽しみにしています。
profile
1948年11月1日生まれ。慶應義塾大学商学部卒業。71年から81年にかけて日本興業銀行に籍を置き、プロジェクトファイナンスなどの分野で活躍した。同銀行在職中の74〜76年、ウイスコンシン大学に学び、MBAを取得。81年、株式会社東京タツノ(現 株式会社タツノ)に入社。1986年に、代表取締役社長に就任。柔道三段。日本計量機器工業連合会常任理事。